ヒキコモリ奮闘記

元引きこもり男の生活を綴ります

(ネタバレあり)「シェイプ・オブ・ウォーター」を観た

アカデミー賞作品賞を受賞した「シェイプ・オブ・ウォーター」をレイトショーで観てきました。
話題作ではありますが、さすがにレイトショーだったのが響いたのか僕以外はみんな白髪交じりのおじさんでした。

感想

傑作です!

監督の過去作である「パンズ・ラビリンス」に物語の展開や全体的な雰囲気が似ているので、この映画が好きな人にはお勧めできます。
あとは心に傷のある人にもおすすめです、思わず感情移入してしまうでしょう。

おとぎ話のような、美しい恋愛映画なんですけど、孤独というのが一つのテーマになっているのかなと思いました。
ヒロインのイライザと共同生活を送る画家のおっちゃん(名前忘れた)に感情移入した人も多いのでは。

最初はこのおっちゃんとイライザの間に恋愛感情があるのか不明だったのですが中盤にそういったものはないと分かります。

細かいディティールが非常に凝っていて、小道具の使い方も上手いです。(悪役のストリックランドはキャンディーが好きなんですが、その食べ方で彼の幼児性や残虐性を表している、とか)
ロシア人スパイが監視カメラに気づくくだりとか、映像や演出面の巧みさはさすがです。

初っ端から過激なシーンもあるので、デート向きではないかもしれません。でも、こういう映画を一緒に語れる女の人がいたらいいですよね。

演技面だとヒロインのイライザ役を演じたサリー・ホーキンスと悪役のストリックランドを演じたマイケル・シャノンの演技は素晴らしかったです(小学生並みの感想)

好きなシーン

画家のおっちゃんがパイ屋の兄ちゃんの本性を知るシーン。
こういう、いい人だと思っていたのに、些細な事から本性を知ってしまい幻滅する事ってあるよね。
ちなみにこのシーンは画家のおっちゃんが同性愛者っぽいことが分かるシーンでもあります。(つまりイライザに対して恋愛感情はないということも分かる)

あと、終盤の唐突なミュージカルシーンには流石に笑ってしまった。